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上段の間から眺める
小堀遠州による林泉式庭園

安土桃山時代より江戸時代初期にかけて完成された、名匠小堀遠州による林泉式庭園。
皇女和宮をはじめ、いにしえの旅人がながめ、疲れを癒してきた日本庭園です。

小堀遠州による日本庭園

上段の間から眺める日本庭園

 江戸時代、徳川家将軍の御台所(正室)皇女和宮様をはじめ、多くのお姫様、参勤交代の諸大名、京都のお公家様など、当時身分の高い方々の寝所となった『上段の間』。これらの方々が旅のお疲れを癒された庭園が残されています。
 この日本庭園は、小堀遠州の作によるものとされ、安土桃山時代より江戸時代初期にかけて完成された庭園とされていますが、詳しい時代は定かではありません。

 池は心字に作られており、逆L字形の池の中心部に滝を作り、池の右方に石橋を架け、飛び石は連続して配置されています。
 滝の石組みが素晴らしく、飛び石と拝石のバランスも良く取れている庭。中心部の池の滝から鯉が登りきると龍になるといわれ、このことが世界を支配する、即ち皇帝になるといわれ、滝の下の石は鯉を表していると考えられ、鯉の滝登りを表現した滝であります。
 しかもこの滝は、めずらしいことに陰陽石の滝であり、陰は女性の魂、陽は男性の魂が入魂された石組が配備され、子孫繁栄を表す非常にめでたい高貴な名園と云われたようです。

 初夏には、さつき・霧島つつじなどが見事に咲き乱れ、秋には紅葉となり目にもあざやかに色づき愉しませてくれます。

日本庭園
日本庭園
日本庭園
日本庭園
日本庭園